徳島県を訪問しました

2025/06/08

皆さま
いつも私たちの活動を応援していただき、誠にありがとうございます。
今回は、5月26日~27日に徳島を訪問しましたので、その様子をご報告いたします。

■徳島科学技術高等学校囲碁部訪問
今回の訪問きっかけとなったのは、学校のホームページに掲載されていた囲碁部の活動紹介でした。内容がとても丁寧で、生徒たちの熱心な様子が伝わってきました。これはぜひお会いしてみたいと思い、アイゴを持って訪問させていただいた次第です。
当日は、囲碁部の部長さん(初段)と対局しましたが、なんと返り討ちに。4月から囲碁を始めたばかりの部員さんにはさすがに勝てましたが、1級の部員さんには最後の最後で大石を取られてしまい、こちらが投了となりました。さすが大会にも出場する実力校です。
同行していたスタッフの青柳さんはというと、そんな私の様子をよそに、部員の皆さんを相手に三面打ち。「みんな良い手を打ってくれて嬉しかったです」と語ってくれました。
彼が囲碁と真摯に向き合う姿勢に、私も学ぶところがたくさんありました。
また、生徒の皆さんからは、おすすめの徳島ラーメンのお店も紹介していただきました。
「たくみや」も「大孫」も、とても美味しかったです。
今回、訪問を温かく受け入れてくださった植木教頭先生、囲碁部顧問の成瀬先生、そして18名の囲碁部員の皆さんに心より感謝申し上げます。
全国大会でのご活躍、そして徳島県代表を目指して、これからもがんばってください。
徳島県立徳島科学技術高等学校囲碁部サイト:
https://tokushima-hst.tokushima-ec.ed.jp/club/igo

囲碁部のツワモノと真剣対局中の柿島代表
学校校門前で訪問記念写真(左から囲碁部顧問の成瀬先生、スタッフ青柳、柿島代表)

■徳島視覚支援学校訪問
こちらは、私たちの活動の本来の目的です。
全国にある67の盲学校・視覚支援学校のうち、今回で57校目の訪問となりました。
参加してくださったのは、理療科の生徒さん4名、中学部の生徒さん1名、そして囲碁に興味を持ってくださった先生方です。
今回は、最近よく使っている6路盤を使って、石取りのレクチャーを行いました。大きすぎず、小さすぎず、初めて触れる方にも扱いやすいサイズです。こちらもスタッフの青柳さんがサポートに入ってくれたことで、参加者一人ひとりに個別に対応でき、1時間という限られた時間の中で、石取りゲームから陣地取りのルールまで進めることができました。みなさんの理解が早かったこと、そして先生方が良い雰囲気を作ってくださったおかげです。
終了後の生徒さんの感想には、
「昔から耳にしていた囲碁を、実際に体験できて嬉しかったです」という声があり、囲碁の知名度の高さと、それでも体験する機会の少なさを実感しました。
岩崎教頭先生からは、
「囲碁であんなに生徒が盛り上がるとは思わなかった」とのお言葉もいただきました。
囲碁の持つ力を改めて感じることができました。
寄贈させていただいたアイゴは、岩崎教頭先生にお受け取りいただきました。
廣島校長先生、理療科の漆原先生にも、この訪問に際してご尽力いただき、ありがとうございました。
この囲碁セットが、生徒さんたちの学びや人生の中で役立つものであることを願っています。
徳島県立徳島視覚支援学校サイト:
https://tokushikaku.tokushima-ec.ed.jp/

岩崎教頭先生と柿島代表で、寄贈記念写真
徳島視覚支援学校校門前の訪問写真(柿島代表)

■視聴覚障がい者支援センター囲碁体験会
地域の視覚障害者の皆さんとつながる貴重な機会として、支援センターを訪問しました。
参加者は、視覚障害のある方が9名、点訳ボランティアの方が4名、そしてセンター職員の方が5名でした。
徳島では今回最大規模の囲碁体験会となり、ありがたいことにこちらも大盛況でした。
内容としては、前述の視覚支援学校と同様ですが、参加者の皆さんの温かさもあって、とてもリラックスした雰囲気の中で囲碁を楽しんでいただけました。
ちなみに、徳島では片付けることを「つまえる」と言うそうで、私も「では、碁盤から石をつまえてくださーい」と使わせていただきました。地元の言葉を使わせてもらうことで、説明もより親しみやすくなったように感じました。
そして、うれしいサプライズも。
なんと、前日に訪問した徳島科学技術高校の成瀬先生が駆けつけてくださり、体験会のサポートまでしてくれたのです。高校とセンターが近かったこともあり、授業の合間に立ち寄ってくださいました。本当に感激でした。
また、参加者の中には、視力があった頃に囲碁をしていたという方が3名もいて、そこから囲碁サークルの立ち上げにつながる動きが生まれました。
その場で連絡先を交換し、私たちもできる限りサポートさせていただくことをお約束しました。
これからが楽しみです。
体験後のアンケートには、以下のような感想が寄せられました。
「楽しかった。面白かった。頭の体操になりました。」
「最初は難しかったけれど、だんだん楽しくなってきた。」
「ルールをよく知っている相手が必要だと思った。機会があれば脳トレとして続けたい。」
「オセロと混乱してしまったけれど、サークルがあれば参加してみたい。」
「久しぶりに頭を使った。終盤の石の数え方が少し難しかったけれど楽しかった。」
このような声をいただき、私たちも励みになります。今後の活動にしっかり活かしていきたいと思います。
最後になりますが、今回の体験会の開催にあたり、多大なご協力をいただいたセンターの阪井様、木村様に、心より感謝申し上げます。
徳島県立障がい者交流プラザ 視聴覚障がい者支援センターサイト:
https://www.kouryu-plaza.jp/sc-center/

障がい者支援センター内での体験の様子
初めてのアイゴに皆さん真剣に向き合っています

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも、みなさんと囲碁を通じてつながっていけることを楽しみにしています。

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