茨城県を訪問しました

2025/12/08

皆さま、いつも温かい応援とご支援をありがとうございます。
今回は、去る十二月二日にスタッフの青柳泰平さんと一緒に、茨城県へ囲碁普及活動に伺いましたので、その様子をお届けいたします。

訪問先は、茨城県立盲学校と、同じ敷地内にある茨城県視覚障害者協会です。
今回の訪問で、盲学校へのアイゴ寄贈は五十九校目となりました。残りは八校となり、ゴールが少しずつ近づいてきました。

茨城県立盲学校での囲碁体験会

茨城県立盲学校前、初代校長の銅像の前に並ぶ、柿島代表


午前中に訪れた茨城県立盲学校では、中学部五名、高等部四名の生徒、そして先生方が参加してくださいました。

体験会が始まると、最初は緊張のせいか静かだった生徒たちの雰囲気が、時間とともに和らぎました。石取りゲームが始まる頃には、先生も生徒もリラックスし、アットホームな空気に包まれていました。

体験後の感想では、
「囲碁って奥深い」
「これからはまりそう」
「チェスやオセロみたいなものだと思っていたけど、全然違う」
といった声があり、囲碁の新しい世界に触れてくれたことが伝わってきました。

最後には、私が囲碁を始めるきっかけになったアニメ、「ヒカルの碁」の話にも花が咲きました。声優を目指している生徒が興味を示してくれたことは、とても嬉しい出来事でした。
いつか、その生徒さんの声で囲碁アニメが作られたらと願っています。

また、校長の大澤先生は、私たちの活動を事前にしっかり調べてくださっていました。
特に、アイゴ一番勝負でも活躍した読み上げ機能付きのウェブ碁盤をとても褒めてくださり、生徒たちにも勧めてくださいました。

さらに嬉しい後日談があります。
翌朝、生徒四名が大澤校長を呼び止め、囲碁をしたいのでアイゴを出してくださいとお願いしてくれたそうです。
その日の休み時間はすべて対局で埋まってしまいました、と大澤校長はとても嬉しそうに報告してくださいました。
こうした声をいただくたびに、この活動を続けてきて本当によかったと実感します。

今回の体験会にあたり、大澤校長、阿久津教頭先生には大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。

生徒にアイゴを寄贈している写真。アイゴには碁石で点字の「いばらき」と書いてあります。

 

アイゴを体験する生徒さんたちの様子を写した一枚。囲碁ならではの緊張感も伺えます。

茨城県立盲学校
https://www.ibaraki-sb.ibk.ed.jp/


茨城県視覚障害者協会での体験会

午後は、同じ敷地にある茨城県視覚障害者協会へ伺いました。
参加してくださったのは、視覚障害者六名、ガイド四名、そしてセンター職員三名の皆さまです。

こちらでも、終始和やかで温かい時間が流れ、気づけば九十分があっという間に過ぎていました。

私は軍司会長と対局させていただきました。以前将棋を指されていたとのことで、盤面の把握がとても正確で驚かされました。

体験後の感想では、
「難しかったけれど、続けてみたい」
と話してくださった方が多く、とても印象に残っています。

今回の訪問にあたり、軍司会長、石橋幹事長には多くのご協力をいただきました。心より御礼申し上げます。

贈呈式で、代表柿島から軍司会長にアイゴを寄贈している写真。
アイゴを体験しているみなさんの様子を写した一枚。手を頭に当てて考えている人や、両手アイゴを確かめている人の姿があります。参加者の方と混じって柿島代表も一緒に対局しました。

(福)茨城県視覚障害者協会 | シカクの窓
https://www.naiiv.net/institution/institution-607/

今回の茨城での体験を通して、囲碁の可能性はまだまだ広がると、改めて感じました。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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