第2回ブライン碁大会を開催しました

2022/07/27

皆様。
いつも当協会の活動に対し、ご支援とご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。

最近では、毎月のご寄付をしていただける方々も増え、そのお気持ちに応えられるよう更にがんばりたいという気持ちが湧いています。

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いただいたご寄付は、視覚障害者への囲碁普及のため大切に使用させていただきます。

さて今回は、7月18日(月祝)に、囲碁サロン天元・結で行われた『ブライン碁大会』の模様をお伝えいたします。
写真は、そんなブライン碁大会の様子を写しています。

ブライン碁大会は、対局者全員がアイマスクを着け、視覚を閉ざした状態で9路盤を打つ、3人1組の団体戦です。
第2回の今回は、6チーム(18名)の参加選手が集まりました。
どのチームも個性的なチーム名で出場されていて、名前だけ読んでもその実力を推し量ることはできません。

この大会は、目が見える選手たちにとっては、視覚を閉ざした状態での対局が非日常であり、目を使っていない視覚障害者にとっては日常の対局という、ある意味ファンタジーな囲碁大会ですが、結果は意外というか順等というか、とても興味深いものでした。

勿論、視覚障害者の参加選手は大会の空気に緊張はしたはずですが、普段通りの実力が発揮できていたと思います。
また、有段者の健常者さんたちがアイゴ碁番に石を置くことに手こずっており、中には碁線の外枠に置こうとされた方もいました。
それを見ていた観客のお一人が、笑いを堪えられなくなって退室されたのは、とても印象に残った出来事です。

対戦中の会場の様子

同時に、確認のしやすさ打ちやすさのことも含め、アイゴがどんな方にも使いやすい碁盤になるように、更なる改良も考えさせられました。

実は今回、とあるプロ棋士がチームに参加されており、他のメンバーも競合だったため、最有力候補だったのですが、やはりその実力はアイマスクを着けただけでは変わらなかったようです。
そのプロ棋士は、昔から碁盤を使わずに数字だけで対局をしていたとおっしゃっていて、本当にプロ棋士の才能の深さを見せつけられました。
まさか対局者がいない選手の指導碁までアイマスクをして行ってくれるとは思いませんでした。

最後になりますが、ブライン碁大会に参加してくださいました選手の皆様、審判員、ボランティアとして運営を手伝ってくださった皆様、会場をご提供いただいた囲碁サロン天元・結、翔和学園の方々に心から熱く御礼を申し上げます。

次回は、8チーム、欲をいえば16チームでの開催ができればなと思っています。
第3回も皆様よろしくお願い致します。
アイゴでの対局やアイマスクを着けての練習も囲碁サロン天元・結にいらしていただければできますので、お問い合わせフォームからご連絡をお待ちしています。

お読みいただきありがとうございました。

★以下、第2回ブライン碁大会順位結果★

【優勝(チーム名)】

芝野龍之介プロがなんとかしてくれる

【準優勝】
みーちゃん

【敢闘賞】
ダークホース(仮)

【優しかったで賞】
日本福祉囲碁協会

【ベストアイマスク賞】
スコットさん

表彰者の写真1
表彰者の写真2

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