2022/07/07
皆様。
いつも私達の活動に対しご支援ご協力をいただき、誠にありがとうございます。
まだまだ新型コロナウィルスの感染状況が収まったとは言えませんが、その合間を縫って関西訪問をして参りました。
おかげさまで、アイゴツー19路盤3面、13路盤3面、9路盤10面を、訪問した先々へ寄贈することができました。
この寄贈したアイゴツーの製造費用には、昨年皆様からご支援いただいたバースデードネーションの寄付金を使用させていただきました。
改めて、ありがとうございました。
そして、行く先々で素晴らしい出会いがあり、皆さんから囲碁普及への情熱を分けていただくことができました。
少し長文になってしまいますが、お読みいただければ嬉しいです。
【6月28日】
・京都ライトハウスにて、視覚障害者の囲碁会に参加
70代のお二人と、9路盤と13路盤の二面打ちをいたしました。写真はその時の様子を映したものです。
対局後、「京都でも視覚障害者の囲碁大会をして欲しい」と伝えられ、この願いは叶えたいと強く思いました。
誰かの願いを実現させれば、その人の笑顔がいただけ、私も囲碁普及ができ、お互いにとって嬉しいことです。再開を約束して施設を後にしました。
・京都府立盲学校訪問
今回、京都の視覚障害者と私を繋げてくださった方のお知り合いがご対応くださいました。
盲学校とライトハウスは近所なので、現地の囲碁愛好家と生徒たちが囲碁で繋がることも容易だと感じました。
全国の盲学校、視覚支援学校を訪問していますが、このような良い立地条件にある場所は、中々ないように感じます。
【6月29日】
・伊丹市障害福祉センターアイ愛センター訪問
伊丹市では視覚障害者の中に囲碁が打てる方はいらっしゃらないとのことなので、オンライン、オフラインでも囲碁の指導ができることをセンター長に伝えました。
写真の背景にもなっているセンター施設はとても立派なので、今後囲碁教室や、参加者が集まるなら囲碁大会も開けるのではと話が盛り上がりました。
持っているアイゴツーには、展示で『いたみ』と書いています。
・神戸アイセンター・ネクストビジョン訪問
中央病院と眼科に特化した専門委員も併設された広い場所でした。
ビジョンパークと呼ばれる場所には、最先端の誘導システムが導入されていたり、何故かボルダリングの壁もありました。
視覚障害者のリハビリの観点からも余暇活動に力を入れている団体だけあり、私達の活動にとも親和性が感じられ、今後色々なことでコラボできそうです。
何か新しい囲碁普及の道が開けた気がします。
写真は、モニター越しにネクストビジョン情報マスターのわきちさん、今回同行してくださった地元の囲碁愛好家の佐々木さん、それと柿島です。
・自立支援局 神戸視力障害センター訪問
センター長をはじめ、課長クラスの方々が集まってくださいました。
実は、2年前からオンラインで繋がっている視覚障害者の囲碁愛好家が職員にいたため、とてもスムーズに話が進みました。
2年間オンラインで続けてきた囲碁配信がこうした形で実を結ぶと感慨深いものがあります。
写真は、センターでの集合写真、アイゴツーには『コクリツ』と点字で書いた記憶があります(多分)。
【6月30日】
・神戸市立盲学校訪問
以前に訪問したことがありましたが、今回は地元の視覚障害者囲碁愛好家が同行してくださり、継続した囲碁指導ができることをお伝えしました。
更に、高校時代囲碁部だった先生と、ヒカルの碁を観てずっと囲碁が気になっていた全盲の先生にもお会いできたことも奇跡です。
写真はそんな4人が写っています。
・大阪ライトハウス情報文化センター訪問
今後、用具部でアイゴツーの取り扱いをしてもらえるようにお願いしました。
ここでは、月に数回、囲碁教室を開いており、担当者の方も碁が打てる方でした。勿論対局しましたよ(笑)
アイゴツーのデザインも絶賛していただき、本当にこのデザインになって良かったと思います。
【7月1日】
・関西棋院訪問
アイゴツー19路盤、13路盤、9路盤をそれぞれ1面ずつ寄贈しました。
これから視覚障害者の囲碁愛好家が手ぶらで来ても対局できる、そんな場所になってもらいたいです。
記念撮影の場所として、普段はプロ棋士たちが真剣勝負をしている和室対局室に入らせていただき、とても貴重な経験をしました。
心なしか空気が張り詰めたようなピリピリする感じがしたようなしないような……
写真は、関西棋院理事の滝口政季先生、今回の寄贈を仲介をしていただいた小野綾子先生、本日の私のガイドをしてくれた大阪公立大学囲碁部の真田さん、それと柿島です。
・梅田囲碁サロン訪問
同じくアイゴツー19路盤、13路盤、9路盤を寄贈させていただきました。
こちらにもこれから視覚障害者がふらっと立ち寄って碁を打ってもらいたいなと思います。
そして最後の最後で今回の訪問最大の驚きが…
なんと、囲碁サロンに以前から私と交流のある香川盲学校の先生がいらっしゃいました。
たまたま大阪に来ていて近くで指導碁を受けていたらしく、先生も私がいて驚いたそう(笑)
旅の最後で、すごいサプライズでした。
4日間、どの場所でも良い出会いがあり、繋がりが生まれ、今後の展開が楽しみになる囲碁普及の旅でした。
今回お渡ししたそれぞれのアイゴがどんなコミニュケーションを生むのか、末永く見守りたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。