web碁盤で対局してみよう

2023/01/20

皆様。
いつも私達の活動に対し、ご支援ご協力をいただきありがとうございます。

さて、今回はWeb碁盤というネット上で無料使用できる碁盤の話題です。
ちょっと説明が長くなってしまいますが、ご興味がある方はぜひお読みください。

web碁盤とは、ブラウザだけで使える無料ソフトです。
最近、このweb碁盤を使用して、TwitterなどのSNSに検討図を並べたり、詰め碁問題を出したり、自分の打った対局を共有する人が増えています。

実は、Web碁盤の製作者の方が視覚障害者でも扱えるようにと、システム改修してくださいました。
打った場所の位置を数字で読み上げたり、自分の打った碁を画面上に表示することができるようになりました。
また、AIと対局もできるようになっています。

主な特徴は、石の座標を音声で読み上げること(読み上げ係機能)と、キーボードで座標入力が出来る点です。

まだ開発段階のため、不具合が起きる可能性もありますが、よろしければ皆さんも使ってみてください。

Web碁盤のページには、開発者の方のSNSアカウントがあるので、そちらから要望や感想・不具合報告等を送信すると、モチベーションが上がって嬉しいそうですよ。

それでは以下に、現在私が知り得る操作方法を記載します。

Web碁盤 のメニューページ
目が見える人も色々な種類の碁盤が選べます。下の方に視覚障害者向けのメニューがあります。
http://hikarunogo.starfree.jp/

SGF棋譜 座標コンバーター
視覚障害者の囲碁愛好家にはとても便利な、棋譜を全て文字表記にすることができるツールです。
棋譜並べに必要なSGFをテキスト文字に変換してくれます。
当協会HPにもSGF変換ページがありますが、SGF変換の違いは、主に2つです。

1.web碁盤は、昨今の様々なデータ表現に対応している
2.web碁盤は、テキスト表示が見える人に合わせたレイアウトになっている
http://hikarunogo.starfree.jp/goban/sgftotextconv/form.php

そして、以下がAIと打てるようになったWeb碁盤です。
AIがお相手するWeb碁盤メニューのアドレス
http://hikarinogo.s223.xrea.com/

AIの棋力は盤面左下のメーニューで「初級」「中級」「AIオフ」が選べます。
ネットリーダーをお使いの方は、タブキーを数回押すと難易度選択に飛びます。

読み上げ係の音声が追いつかず止まらなくなった場合はcキーを押してください。
(読み上げ係が読まないといけないデータをクリアし読み上げを停止します)

打つ時の座標入力のコツは、極力ゆっくり確実にタイプすることです。

以下にAIと打つ方法と便利なショートカットキーを記載します。

・対局の方法

画面上の「碁盤サイズ選択」で打ちたい碁盤の大きさを選択します。
7路盤から19路盤まで選べます。
現在5路盤と6路盤などの小さい碁盤ではAIは使えません。
(AIが後手なので勝てないと判断してしまうため)

できれば、もっと小さい碁盤で入門者が打てたほうが普及も進むと思いますが、もう少し先の話になりそうです。

「読み上げ係」にチェックが入っているか確認します(チェックが入っていないと打った石の場所を読み上げてくれません)

ネットリーダーの場合、
一番上からタブキーを6回ほど押すと、「座標、数字、数字」と読み上げられる場所があるので、そこでスペース、またはエンターキーを押します。

グーグルクロームやマイクロソフトエッジの場合、
タブキーをいくつか押し、文字入力ができるところまでカーソルを移動させておきます。
※個人的な感覚からすると、ネットリーダーよりもグーグルクロームが使い易いかと思います。

・対局開始

着手の入力は、「数字,数字@」で行います。
例 5,5@
打ちたい場所の数字を入力してください。
次に白が「○○の○○」と読み上げて打ち返して来ます。
続けて次の着手を入力してください。

「入力に誤りがあります」と繰り返してしまう場合は
キー入力を一旦停止してください、読み上げ係が発話しなくなってから、一度エンターを押してください。
ここでもう一度「入力に誤りがあります」と言われると思います。このあと改めて入力したい座標をx座標から入力し直してください。
これで「入力に誤りがあります」ループから抜けられるはずです。

・便利なショートカットキー

s →0手目に戻す
画面上の「最初から」ボタンを押しても同じことができます。

p →最新着手まで棋譜を読み上げます。もう一度押すとポーズができます。
画面上の「再生」と「一時停止」ボタンを押しても同じことができます。
s を押してから p を押すと、今までの石の並びを順番に確認することができます。
「最初から」と「再生」ボタンを押しても同じことができます。

f →一手先に進みます。
棋譜並べでは便利な機能ですが、対局中にはあまり使わない機能です。
r → 棋譜の読み直し、棋譜鑑賞や詰碁を解く時に使用します。

b →一手戻ります。
着手入力を間違えた場合に便利です。
(待ったをする場合はAIの着手が終わってから使用してください。白番・黒番と二回押す事になります)

c →クリアです。棋譜読み上げが止まらなくなったり、キーの反応がなくなったらまずは押してみましょう。

t →この棋譜リンクのコピー
画面上の「クリップボードへ」ボタンと同じことができます。
リンクをSNSなどに貼ると他の人に自分が打った対局を共有することができます。
TwitterなどのSNSにリンクを貼ると製作者さんが発見して「使ってくれてるんだな」と喜んでくれます。

シフトキー+q(アルファベット) →一手パスする。
画面上の「パス」ボタンを押しても同じことができます。
例えば、初手をパスすることで自分を後手にすることができます。

・他の便利なボタン

画面上の「終局後計算」を押すと、どっちが何目差で勝ちかを教えてくれます。
終局後計算の場所はかなり下の方にあります。
まだ開発途中のため、計算がコミ5.5目になってます、ご容赦を。

画面上の「エクスポート」を押すと、この棋譜をSGFに変換してくれます。

・応用編

棋譜の入力は、「数字-数字^」で行います。
例 5-5^

この入力をすると相手は打ち返して来ません。
これを利用し、途中まで自分で盤面を進め、好きなタイミングからAIに相手をさせることもできます。

以上、操作マニュアル?でした。
Web碁盤、皆さんも良かったら使ってみてください。

3手目まで打った状態のweb碁盤

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