2023/09/05
皆様、いつも私達の活動に対しご支援ご協力をいただき、誠にありがとうございます。
今回は、誰でも囲碁大会実行委員長 柿島光晴として記事を書かせていただきます。
去る9月3日(日)、第二回誰でも囲碁大会を開催することができました。 参加者総勢170名のうち、聴覚や視覚など体や脳に何らかの障害のある方は41名でした。
参加いただいた皆様、沢山の打ち合わせを重ねて準備いただきました実行委員会の皆様、他にも様々な形でご協力いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。
第十一回首都防災ウイークの一環として開催されたこの囲碁大会ですが、テーマである『繋がる防災』をまさに体現したものとなりました。
正直に申し上げると開催までの間、自分でも恥ずかしいほど何もお役に立てず、実行委員長の立場を返上するべきではないか、と何度も考えていました。
それでも障害当事者の私が開会の挨拶で、この囲碁大会が一般のイベントとは異なり、サポートを受ける側や行う側という区別はなく「全員がフォロワーである」、とお伝えできたことには意義があったのではないかと感じています。
その言葉とおり会場内では、手話や音声文字変換アプリなどでコミニュケーションを取る方々や、アイゴを使って触りながら対局する方々、碁石を置けない方の代わりに対局相手が碁石を置いたりと、それぞれができることを駆使して交流する様子が見受けられました。
そこには、囲碁を通して老若男女、障害があってもなくても誰もが真剣に対局し、喜び、楽しむ声があちこちに聞こえ、力を出し切ることができた達成感や満足感が会場全体に溢れていました。
先日、首都防災ウイーク実行委員長の中林先生が防災ウイーク開会式の挨拶で、「自助は自分だけを守るのではなく、誰かを守ることが自分を守ることに繋がる」とお話しされていましたが、他者との関わりの第一歩として、囲碁はちょうどよいツールになるのではないでしょうか?
今回の囲碁大会がきっかけで知り合った方々が、これからもつながり続けることで、災害や問題が生じた際にも一緒に乗り越えることができる強い絆が生まれることを信じています。
この大事な絆を生み続けるため、これからも誰でも囲碁大会を継続していく予定です。
今年ご参加できなかった方も、ぜひ来年はご参加ください。
お読みいただき、ありがとうございました。
※以下、当日の様子を撮った写真です