兵庫県伊丹市で囲碁交流大会を開催しました

2024/03/09

皆様
いつも私達の活動にご支援ご協力いただき、誠にありがとうございます。                おかげさまで今年も色々な地域で囲碁普及ができることを、嬉しく思っています。
今回は3月3日(日)、兵庫県伊丹市で開催した『伊丹 アイ愛囲碁交流会』の模様をご報告します。

この囲碁交流大会は、兵庫県周辺にお住まいの視覚障害者とボランティアグループ、囲碁愛好家の方々を繋げる目的で、目が見える見えない見えづらいに関係なく、沢山の方々が伊丹市アイ愛センターに集まって楽しみました。

午前中は、囲碁入門や交流対局で頭を使い、ダンスとヨガで体を動かしました。
参加者には、地元にお住まいの高齢男性で「目が見える時に碁をしていたが失明に近い状態になって打たなくなってしまった」とお話しされる方や、兵庫県立視覚特別支援学校中学部の生徒さんがご家族と一緒に来場するなど、嬉しい出会いが続きました。
中学部の生徒さんは囲碁入門を積極的に楽しみながら受け、体験後には「盲学校でも囲碁部を作りたい」とまさに囲碁にハマった様子。オンラインの囲碁対局にも興味があるようでしたので、いつかはまた上達した彼と対局してみたいと思いました。

そして午後からは囲碁交流大会。
午前中の方々に加え、大会参加の方々もここから合流。
視覚障害の有無に関わらず、総勢33名の方々が集まり、アイゴツー9路盤を使用して対局しました。
目が見える方の中には、アイマスクをして視覚を閉ざした状態で挑戦する猛者もいて、普段の打ち方との違いを感じて驚いていました。
中でも関西棋院所属のプロ棋士白石京子先生は、アイマスクをして視覚障害者囲碁愛好家に挑戦し、惜しくも負けてしまい、かなり悔しがられていました。
やはり普段目で見て対局しているのと、触れながら頭でイメージする打ち方では、慣れが必要な方もいるようです。
真剣勝負は目が見える見えないに関係なく、誰でも勝てば嬉しいし、負ければ悔しいもので、始終色々な場所から賑やかな声が聴こえていました。

大会中には、入門者が参加できる「石取りゲーム大会」も同時開催し、初心者の視覚障害者やガイドヘルパーが白熱した対局を繰り広げていました。
こちらの感想では「相手の立場を考えることが大事なことだと分かった」と話されていた方がいて、改めて私もハッとしました。相手の置かれている状況を知ることや相手を慮ることなど、もしかしたらこれが対局後に「仲良くなった」と感じる理由なのかもしれません。

そうこうしていると表彰式になり、大会上位入賞者には、伊丹の名産品であるお菓子やお蕎麦、地酒セットなどが贈呈されていました。

楽しい時間が終わり、名残惜しく感じたのは私だけではなかったと思います。
また来年も開催できるよう、準備を進めて参ります。

最後になりますが、衆議院議員の大串まさき先生と奥様、市会議員森かな子先生、関西棋院の白石京子先生をはじめ、この交流大会開催のため会場を確保してくださった高瀬会長と伊丹市視覚障害者協会の皆様、対局に参加し盛り上げてくださったオンライン囲碁サークル烏鷺々々のメンバーの皆様、会場設営や事前準備など臨機応変に対応してくださった関西フェローズの皆様、地元囲碁愛好家のみどり会の皆様、その他関わってくださった皆様に心から感謝申し上げます。

以上、お読みくださりありがとうございました。

囲碁、見える人も見えない人も 視覚障害者用の立体碁盤 アイマスク着け対局楽しむ|阪神|神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202403/0017399447.shtml

※以下、当日の様子の写真です

初心者の皆さんには柿島より簡単なレクチャーをしました
午後の9路盤大会は皆さん真剣そのもの、写真からも熱気が伝わってきそうです

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