碁縁フェス2024に参加しました

2024/10/09

皆様いつも私たちの活動に対し、ご支援ご協力をいただき、誠にありがとうございます。

今回は、9月16日(月祝)兵庫県明石市にて開催された「碁縁フェス2024」に協力してまいりましたので、その模様をご報告いたします。

今年4月に当協会の問い合わせフォームから、「明石を囲碁のまちにしよう会」代表の大橋様からご連絡がありました。内容は、明石で囲碁のイベントを計画していて、その中でアイゴの普及もしたいので協力してほしいということでした。
私は「こんな嬉しいことはない」と、二つ返事で了承し、アイゴの準備とイベントに集まっていただける視覚障害者囲碁愛好家への呼びかけを開始しました。

やり取りをする中で感じたことは、代表の大橋様の「ただの囲碁イベントにはしたくない」という気持ちと、私たち視覚障害者も囲碁を愛する者として対等に接してくれることでした。
この気持ちに誠意ある対応がしたい、という思いが強くなり、私も自然と呼びかけに力が入りました。

結果的に、私たちも含め、地元の視覚障害者囲碁愛好家が10名集まり、一般参加者も含めると100名ほどが集まった素晴らしい会となりました。
会場が公共施設の廊下にも面していることで、通った方々も見学されたり、中には入門講座を受けられた方もいたと聞いています。
私たちもプロの指導碁を受けたり、一般の囲碁愛好家の方々と交流ができました。

面白かったのは、プロ同士の目隠し碁を目の前で披露していただけたことです。
9路盤という小さい盤上でも、プロなら楽に打ち切ると思いきや、意外に複雑な戦いになると悩まれていたり、既に石が置かれたところに置こうとしたりと、意外な場面を見ることができました。
もちろん、プロも個人差があるので、完璧に打ち切ることができる方もいると思いますが、等身大のプロ棋士を感じることができた良い経験でした。

最後に、明石市の福祉に対する先進的な取り組みと、「明石を囲碁のまちにしよう会」の皆様の熱意が相まって、このような素晴らしいイベントが実現したことに、日本視覚障害者囲碁協会として心より感謝申し上げます。
同時に、視覚障害だけでなく、聴覚障害やその他の障害の方にも参加していただきたいという想いも湧いてきました。
そういった願いも含め、碁縁フェスが今後も継続的に開催され、社会からさまざまな壁が取り払われていくことを期待しています。

以上、お読みいただき、ありがとうございました。

※以下、当日の様子を映した写真です。

壇上で挨拶する柿島代表
他参加者と一緒にプロの指導碁を受ける柿島(表情が真剣そのものです)

 

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