2024/11/25
皆様、
いつも当協会の記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は11月16日(土)と17日(日)に岐阜県高山市で開催された、「清流の国ぎふ文化祭2024 全日本視覚障害者囲碁大会」の模様をご報告させていただきます。
本大会の出場者は15名でしたが、同会場にて同時開催の「囲碁の祭典」と合わせると、約130名もの方々にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
過去の国民文化祭でも「囲碁の祭典」と同時に開催してきましたが、今回は初めての同会場開催となりました。会場である高山市民文化会館3階講堂は、視覚の有無や見えづらさを超えた交流が生まれ、熱気あふれる対局を通じて囲碁の魅力を存分に感じられる場になっていました。
特に印象的だったのは、選手たちの白熱した対局に加え、台湾からの選手のご参加による国際交流や、聴覚障害者・盲ろう者の皆様が見学や対局を楽しむ姿でした。囲碁が持つ「ハードルを超える力」を再認識する貴重な機会となり、大会の意義を改めて感じる瞬間が多々ありました。
また同会場になったことで、一般の方々にも大会をご覧いただくことができ、視覚障害者囲碁への理解や関心を広げる良い機会となったと感じております。例を挙げてみますと、アイゴ交流コーナーでは、アイマスクを持参した小学生が友達と目隠し碁を楽しんでいたり、私と対局したいと申し出て、私の手が空くのを待ってくれた子もいました。このように老若男女障害の有無に関係なく、囲碁を楽しむことを体験した子供たちは、きっとこれから先も様々な垣根を乗り越えて囲碁を楽しんでくれるだろうと実感でき、感慨深い気持ちになりました。
大会の成功は、参加された選手の皆様はもちろん、多くの方々のご支援とご協力の賜物です。
・高山市長の田中明様をはじめ、高山市役所の皆様
・プロ棋士の森野節男先生、重野由紀先生
・日本棋院飛騨支部の森林支部長、橋本幹事長をはじめとする皆様
・審判を務めてくださった日本福祉囲碁協会の平石会長をはじめとする会員の皆様
・岐阜県視覚障害者福祉協会の山田会長
・選手たちを安全に送り届けてくださったパートナーやガイドヘルパーの皆様
・協力団体スポーツウィズハートの皆様や運営スタッフメンバー
皆様のお力添えなくして、このような素晴らしい大会の実現はあり得ませんでした。 改めて心より御礼申し上げます。
さらに、次回の開催地である長崎県雲仙市、再来年の開催地である高知県高知市の担当者も大会をご見学されていました。今大会で得られた知見が、次回以降の大会運営にも役立つことを願っております。
これからも、視覚障害者囲碁の普及と発展を目指し、皆様とともに歩んでまいります。
引き続き温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本視覚障害者囲碁協会
代表理事 柿島光晴
【大会結果】
「清流の国ぎふ文化祭2024 全日本視覚障害者囲碁大会」(出場者15名)
優勝(文部科学大臣賞):荒川光晴さん(秋田県)※昨年の石川大会に続き、二連覇を達成
準優勝(岐阜県知事賞):青木静男さん(岐阜県)
第三位(高山市長賞):宮沢正代さん(新潟県)
受賞された皆様、本当におめでとうございます!
【主な主催及び協力団体のご紹介】
高山市
https://www.city.takayama.lg.jp/
日本棋院飛騨支部
https://hidashibu.wixsite.com/enjoygo
NPO法人日本福祉囲碁協会
https://hukusiigo.sakura.ne.jp/
一般社団法人SPORTS with HEART
https://sports-with-heart.jimdosite.com/
※以下、大会の様子を映した写真です。