2025/02/16
皆様、いつも当協会の記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日ご案内しましたとおり、2月8日(土)囲碁サロン天元・結にて「ブラインドペア碁大会」を開催いたしました。
本大会は囲碁サロン天元・結と日本視覚障害者囲碁協会が主催し、日本棋院の王 銘琬九段と、大西研也六段に審判を務めていただきました。お二方のご協力に心より感謝申し上げます。
当日は5歳のお子様から90歳の方まで、幅広い年齢層の15ペア(30名)にご参加いただきました。全盲の視覚障害者やアイマスクを着用して視覚を閉ざした方が晴眼者とペアを組み、九路盤を用いた対戦を行いましたが、私が知る限りこのような形式の大会は前例はなく、新たな試みとなったと自負しております。
参加者からは、「パートナーの一手一手が自分の発想にない新鮮さを感じ、良い刺激になった」「普段交流のない方とペアを組むことができ、楽しかった」「九路盤なら目隠ししてもイメージできると思っていたが、実際には全然できなかった」などの感想が寄せられました。
ペア碁ならではの楽しさを実感していただけたことに加え、囲碁大会に馴染みのない級位者や初心者の方々も、真剣勝負の醍醐味や囲碁大会の雰囲気を味わえたようで、大変嬉しく思います。
一方で、アイマスクを着用して碁盤を触りながら対局すること自体に苦労される方がいたり、45分あっても対局に時間が足りない局面があったりなど、今後の改善点も見えてきました。
これらの課題を次回大会に活かし、より充実した大会運営を目指してまいります。
特に印象的だったのは、表彰式で優勝ペアがコメントを求められた際、それぞれのパートナーに対し「4局打った中で一手しか悪い手がなかったので勝てました」、「うまく導いてくれました」と、自分の力を誇るのではなく、お互いのパートナーを称え合っていたことです。
この姿に、ペア碁大会ならではの魅力を改めて感じました。
また、優勝者から順番に賞品を選べる形式にしたことで、表彰式も一層盛り上がりました。
大会後の懇親会も大いに盛り上がり、多くの参加者の方々から「また参加したい」とのお言葉をいただきました。
改めまして、ご参加者並びにご協力いただいた関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。今後も「ブラインドペア碁大会」を継続し、さらに多くの方に囲碁の魅力を感じていただけるよう努めてまいります。次回開催の際も、ぜひご参加いただければ幸いです。
引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
<協力>
囲碁サロン天元・結
https://tengenyui.amebaownd.com/
※こちらの碁会所にて、毎週土曜日13時からブライン碁会を開催中です。
目が見えても見えなくても見えづらくても、どなたでも大歓迎です。
参加希望の方は、当協会お問い合わせフォームからご連絡ください。
◎以下、大会当日の様子を映した写真です。


