2022/09/28
いつも当協会ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
また、私達の活動に対してもご支援、ご協力くださり、重ねて感謝申し上げます。
さて、この度、9月23日から25日まで『第7回碁石海岸で囲碁まつり・誰でも囲碁大会IN大船渡』を開催いたしましたので、ここにご報告させていただきます。
2019年の第6回以降、新型コロナウィルス感染症の影響のため、およそ3年間開催することができませんでした。
今回は今までのような多数の参加者を募集することができず、規模を縮小し、zoomやYoutubeでの動画配信を併用しながらの開催となりました。
本当なら首都圏の方々に幅広くお声掛けし、より多くの方々を大船渡にお招きしたかったのですが、まだまだ制限がありますね。
大船渡に入ってからは、戸田公明市長をはじめとする地元大船渡の皆様より、今までと変わらない温かい歓迎を受け、何度も目頭が熱くなる場面がありました。
以前の開催時には、打ち合わせや現地視察を繰り返し、年に3,4回は大船渡に訪問していましたが、今年はすべて事前打ち合わせはオンラインミーティング。
そのこともあり、「やっと来られた」という気持ちよりも「やっと帰って来ることができた」という思いがあり、私の開会式の挨拶中に地元のどなたかが「お帰り」と返してくれたことが、本当に嬉しかったです。
思い返せば、2014年の『第1回碁石海岸で囲碁まつり』の際、実行委員長の木谷正道さんより「囲碁列車を走らせるためには、貴方のアイゴが必要だ」とお電話でお声掛けいただいた時から、私の大船渡との関わりが始まりました。
初めてのイベント当日、三陸鉄道車内で、目が見える人たちがアイゴを当たり前のように使って囲碁を楽しんでいた時の言い表せぬ感動で胸がいっぱいだったことを今でも鮮明に覚えています。
その後、「大船渡が囲碁を打つ視覚障害者生徒の目標になるように」と願いを込め、2017年から2019年まで『全国盲学校囲碁大会』を開催し、2020年の開催準備をしている真っ最中に新型コロナウィルス感染症が流行。
予定していた現地開催イベント、訪問予定だった盲学校への囲碁普及活動がすべて白紙となりました。
そして、この3年間、それでもできることを続けながらも耐え凌ぎ、今回の第7回開催を実現させることができました。
今まで続けていた『全国盲学校囲碁大会』は開くことができませんでしたが、その替わりに、どんな障害があっても、また、障害を持っていなくても参加できる『誰でも囲碁大会IN大船渡』を行い、地元の方々も含め、一体感を持って囲碁交流を行うことができました。
また、囲碁だけではなく、気仙沼から応援に駆けつけてくださった”ラブソンガーズ”、全盲のシンガーソングライター大石亜矢子さん、”心の歌バンド”の演奏で、音楽を楽しめたことも、会場の方々と一体となった涙あり感動ありの良い時間でした。
参加者の皆さんと大船渡の街を歩き、碁石海岸を散策し、久しぶりに五感を使って大船渡を感じることができ、本当に良いイベントになりました。
来年は、参加人数を増やし、多くの方々を大船渡に集めたいと思います。
「大船渡を見て欲しい」、私が今回最も心に残った言葉です。
自分が生まれ育った街に誇りを持つこと、私自身はどうなのか考えさせられました。
最後になりますが、私達を迎えてくださった大船渡の皆様、首都圏からご参加いただいた皆様、イベント開催に際し様々な形でご協力くださった皆様に厚く御礼を申し上げます。
以下の写真は、少しでも現地の様子を皆さまにおすそ分けしたく、ほんの一部ではありますが、掲載いたします。ぜひご確認ください。
最後に、前回の視覚障害者囲碁入門講座も合わせてご紹介いたします。囲碁まつりにもご参加いただいた大和田さんに、開催前日にご出演いただきました。貴重な震災体験のお話しもされています。ぜひご確認ください。『視覚障害者への囲碁入門講座@第110回』 碁石海岸に思いを馳せての巻
ゲスト:碁石地区復興まちづくり協議会の会長、大和田東江さん
220922「みらクルTV」視覚障がい者への囲碁入門講座(第110回) ~碁石海岸に思いを馳せての巻 柿島光晴 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jjqPPAJZtY4