東京都盲人福祉協会青年部主催の囲碁体験会を実施しました

2025/03/20

皆様
いつも私たちの活動にご支援・ご協力をいただき、誠にありがとうございます。
今回は、毎年開催している東京都盲人福祉協会青年部主催の囲碁体験会を、3月1日(土)に囲碁サロン天元・結で実施しましたので、その模様をご報告いたします。

今年の参加者は視覚障害のある会員5名とガイドヘルパー3名の皆様でした。
ちなみに、昨年の体験会の様子はこちらからご覧いただけます。
https://aigo.tokyo/news/1551

参加者の方々のお話を伺うと、 「『ヒカルの碁』を観たことがあり、ずっと気になっていました」 「今まで予定が合わず参加できなかったのですが、今回ようやく参加できました」 といった声があり、アニメの影響の大きさや、継続開催の重要性を改めて実感しました。

今回も昨年と同様、13時30分から15時30分まで、アイゴツー七路盤を使いながらレクチャーを行いました。
まずは碁石を囲んで取る基本的なルールをお伝えし、その後主催者の伊藤さんと私が模範対局を行い、参加者の皆さんには手元の盤面に同じように石を並べてもらい、見学していただきました。
伊藤さんとは普段から親しくさせていただいているため、少し砕けた雰囲気を作り、漫才のような掛け合いを交えながら進行した結果、「二人でYouTubeに囲碁の動画を出したらいいんじゃないですか?」 といったご意見をいただき、思わぬ副産物が得られた気持ちになりました。

模範対局のあとは、参加者とガイドヘルパーの方々が対面で座り、いよいよ本格的に石取りゲーム開始です。ガイドヘルパーがいない場所には、伊藤さんと私が入り、席替えをしながら調整するやり方で進めました。私が対局した方の中には、盤面のイメージをしっかりと頭の中で描けている方や、初心者とは思えない良い手を打っていた方もいらっしゃり、驚きの連続でした。
気がつけばあっという間の2時間が過ぎ、終了の時間となってしまいました。 もう少し時間に余裕があれば、次のステップである「陣地取り」のルールまで進めたかったので、その点は少し残念でした。

せっかくなので、参加者の皆さんからの感想も記載しておきます。
「囲碁は難しいイメージがあったけど、これならできると思いました」
「丁寧で分かりやすく教えてもらえたので良かったです」
「1年ぶりに参加しましたが、対局しているうちに忘れていたことを思い出しました」
「陣地取りもやってみたかった」
回を重ねるごとに、私たちの教え方がより伝わりやすくなっていることを嬉しく思うと同時に、年1回以上の開催の重要性も改めて感じました。
また、主催者の伊藤さんからは、「今回の体験会で少しでも囲碁に興味を持っていただけた方は、柿島さんが主催する土曜囲碁教室にぜひご参加ください」とご案内がありました。
土曜囲碁教室に通っていただければ、しっかりと対局できるように指導いたします。
対局できるようになれば、視覚障害者囲碁大会などの目標を持つことができ、障害を超えてさまざまな方々と交流する機会も増えます。

最後になりますが、毎年体験会を企画してくださっている東京都盲人福祉協会青年部様に、心より感謝申し上げます。
<以下、関係団体のご紹介>
東京都盲人福祉協会 青年部
https://tomou-hp.normanet.ne.jp/service/culture.html
東京都盲人福祉協会青年部のXアカウント
https://twitter.com/tomou2017seinen
囲碁サロン 天元・結 – 翔和学園内                      https://tengenyui.amebaownd.com/
毎週土曜日13時から「ブライン碁会」を開いています。
ご興味持たれた方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
https://aigo.tokyo/contact

以上、お読みいただきありがとうございました。

※以下、当日の様子を映した写真です

主催の伊藤さんも対局に参加(心なしか嬉しそうなお顔です)
柿島も皆さんと一緒に真剣勝負(皆さん目の前の盤面に夢中ですね)

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